2024/07/16

さくら便り

さくら便り2024年7月号「熱中症」

 若い稲の緑が少しずつ色を濃くして参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今年の夏は全国的に高温となる見込みですが、脅威となってくるのは「熱中症」です。
今回のさくら便りでは、「熱中症」についてご紹介させていただきます。

「熱中症」とは、暑さの中で体温が上がりすぎて、汗をたくさんかくことで脱水状態になることをいいます。
熱中症は、「軽症」「中等症」「重症」の3つに分類されます。

分類症状治療
軽症顔色が悪い、眩暈、立ちくらみ、 手足の痛み、こむら返り等  涼しい所で休み、水分をとる。 体を氷枕等で冷やす。 手足から心臓に向けて軽くマッサージを行う。
中等症体温が上がる(40℃以下)、頭痛、嘔吐、吐き気、脱力、疲労、目のかすみ等意識や呼吸や言動を確認して、おかしい場合は直ちに救急車を呼び、病院を受診する。 水分が摂れそうな時は、塩分や水分を取る。スポーツドリンクを摂取をする。
重症おかしな言動や呼び掛けに反応しない、意識障害、痙攣、手足の運動障害、40℃以上の体温、過呼吸等、(多臓器不全で死に至る危険もあります!!)直ちに救急車を呼ぶ!!涼しい場所に移動し、頭を低く足を高くして寝かせ、積極的に体を冷やす。(脇の下、首や足の付け根) 出来るだけ、早く体温を下げることが、救命に繋がる。

熱中症にならないために、普段からの予防が大事になります。

予防

  1. 朝ご飯を食べる(エネルギー、塩分、水分補給で夏バテしない体作り)
  2. こまめな水分補給(1日あたり1.2L目安に補給し、のどが渇く前や起床時、入浴前後に水分補給)
  3. 屋内作業する際は、風の通りをよくする
  4. 少し外に出て運動する。時々、冷房から扇風機に変更する(冷房のきいた場所でずっと過ごすと、外の暑さに対しての耐性がなくなる)
  5. 涼しい服装や日傘を使用する
  6. 体調が悪い日や疲れている時は外出しない(熱中症になりやすい)

 今年も厳しい暑さが続きますが、日頃から熱中症に負けない体作りを行い、予防的な取り組みや早めの対処で、暑い夏を乗り越えていきましょう。

緩和・在宅ケア委員会 岡本あみ